さて。今年一発目はやはりこのプロジェクトに触れなくてはならないでしょう。
昨年末、M COUNTDOWNでステージを披露して話題となった「プロデュース101」
あれ一体なんだったの?と思った人もいるかもしれない。
2015年12月17日Mnet「M COUNTDOWN」でベールを脱いだ「プロデュース101」
いや、なんかもう…最初の30人くらいだけで多すぎて見きれない感満載なのに、次々と三角ステージが足されて、挙句の果てには溢れてステージにも乗れずに、下の方でダンサー扱いよろしく踊らされているメンバーもいるという有様ですよ。
最近、大人数グループが流行りだからってこれはやりすぎだろう!と、思った人もいるかもしれないが、さすがにこの人数でデビューするわけではないんです。
Mnetで放送される新番組「プロデュース101」
実は、この1月からMnetで新番組「プロデュース101」という番組が放送されるのです。国民的ガールズグループ育成番組としてスタートするこの番組は、プロデューサーのアン・ジュンヨンの演出で(←知らんけど)
なんと!46社もの芸能事務所から女性練習生をかき集め、101人でユニットガールズグループとしてのデビューを巡り、サバイバル形式で合宿をさせながら訓練を積み、投票と審査で最終メンバー十数人を選ぶという、なかなかにゲスい番組なのですよ。
もう、なんか絶対カメラに殆ど映らずに脱落していく子たちが50人くらいは出るんじゃないの?っていう予感がしなくもない。が、大手の芸能事務所だけでなく、普段割を食わされることの多い中小芸能事務所からも、まるっとまとめて出演できる話と言うのは、なかなかない。その中でも結局は事務所の力が働いてくるんじゃないだろうか?という気もするが。
すでにM COUNTDOWNでステージ披露した際に、集中的にカメラに抜かれていた子と、ステージの下の方で一度もアップになることなく踊らされてた子の違いは、事務所の大きさだろ?と誰もが思ったはず。
‘DIAを暫定的に脱退’ ‘T-ARA候補だったメンバー’ ‘TWICEになり損ねたメンバー’まで
すでに、話題にあげられているメンバーがいる。
昨年末、T-ARAの妹グループとしてデビューしたばかりのDIAからチェヨンとケシが、グループから暫定的に脱退して、「プロデュース101」のメンバーに加わることが知られた。
さらに同じ事務所から、かつてT-ARAに加入すると言われていたものの話が掻き消え、その後DIAとして最終候補に残ったもののコンセプトに合わないと外されてしまった苦労人ダニも参加する。
苦汁をなめ続けているダニはまだしも、すでに新人ガールズグループとしてデビューしているチェヨンとケシは、いったいなぜ?という思いが否めない。しかも暫定的な脱退という言葉を使うということは、ダメだったらDIAに戻るということなのだよね?仮にダメじゃなかったとしても、活動終えたらケロっとした顔でDIAに戻るんじゃないのかとさえ思うんだけど。中小事務所の練習生たちは、「えーずりぃ~~!出てくんなし」とすでに不満タラタラなんじゃないかと推測してみる。安心安全で一体どんなサバイバルができるというのか。
例の件からT-ARAの印象がガクッとダウンしたことによって、同じ事務所の後輩グループである’DIA’は、出だしから斜めった目で見られて、正直なところイマイチぱっとしなかった。そんなDIAがこのまま堕ちていってしまわないように、チェヨンとケシは事務所から送り込まれた盛り上げ隊なのかなと思うのは私だけだろうか。「プロデュース101」で一生懸命頑張っている姿をさらせば、「あの子たちDIAの子なんだって、意外といい子なのかも…?」なんてことになって、DIAへの印象へフィードバックされる可能性がある。
さらに、JYPエンターテインメントからは、昨年デビューしたTWICEのメンバーを選抜するために企画されたプロジェクト「SIXTEEN」に出演したソミも参加。この辺りは、いやがおうにも注目が集まること必至でしょう。
すでに3人離脱、コンセプト崩れ?
「プロデュース101」 は、“制作する”という意味の英単語“プロデュース(Produce)”と“入門”という意味を持つ“101”を組み合わせ、アイドル入門チームである練習生101人を対象に、ユニットガールズグループを制作していくという意味が盛り込まれているらしい。
まだ本格的なスタートを切っていないそんなプロジェクトですが、すでに昨年末の「M COUNTDOWN」に出演する前に、早々に3人が離脱しているので実際は98人なんですよねぇ。「プロデュース101」のコンセプトにかけて101人集めたのに…決まりが悪いじゃないの。
練習生なんて溢れるほどいるんだから、3人ぐらい他のところからササっと引き入れれば良さそうなもんだけど、そうもいかないんだろうか。どっちみちどんどん減らしていくんだから、もうどうでもいいや!となっていそうな気もする。なにせ韓国のつじつまの合わなさはK-POPだけに限らず、バラエティ番組でもドラマでもよく見られることだ。
新たな層を取り込めるのか
こういう番組として放送するタイプのプロジェクトは、なにも知らせなくとも自力で調べてアイドルのファンになるような層だけでなく、普段はアイドルを積極的に知ろうとはしない、受動的に情報を受け取るタイプの層も取り込めるのが強みでもある。ちなみに、番組のMCをチャン・グンソクが担当するということで、グンソクLOVEな日本のオンマ・アジュンマたちもある程度この番組を見るだろうし、見ていたらそれなりに情がわく人もいるだろう。普段は絶対に取り込めない層をファンとして取り込むことも出来るのかもしれない。
新たな取り組みは成功するのか
人々が“国民のプロデューサー”となり、デビューするメンバーを抜擢し、コンセプトとデビュー曲、グループ名などを自ら決める国民的ガールズグループ育成番組になる予定…という若干大袈裟にも感じるふれ込みがされているが、この番組で最終的に選抜されたメンバーたちは、どうやらMnet所属として1年間限定で活動するということだ。もし万が一、爆発的な人気を得たらば、なんだかんだ言いながら継続することもあるかもしれないが、国民がプロデュース!とか大きな話にする割には、たった1年の活動はあっけない気もする。
とはいえ、番組を通して顔を知らせておくだけでも、後々各事務所からそれぞれの新規グループとしてデビューする時に、注目を集めやすいというメリットがあるので、それだけでも練習生および芸能事務所にとっては、出る価値のある番組なんだろう。
なんにせよ、「K-POP市場に新しい流れを作り、活力を吹き込むため韓国国内の芸能事務所のほとんどが参加できる超大型プロジェクトを企画することになった。K-POP市場を代表する新しい文化の象徴となるユニットガールズグループを誕生させることが目標だ」と、プロデューサーであるアン・ジュンヨンが語る通り、いまだかつて見たことのない斬新なプロジェクトであることに違いはない。このプロジェクトがどう転ぶのか、ぜひともK-POPファンには注目して見てほしい。
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